木とジュエリーの融合へのハードル【屋久杉ペンダントストーリー2】

ジュエリーメーカーの

社長さんが、

私に観せたかった

ジュエリー。

 

それが流木とシルバーで

仕上げたジュエリー。

 

大いに衝撃を受けた私。

 

全く考えたことのない

この組み合わせに、

正直面食らったというのが

正しいでしょうか。 

 

社長さんは、

 

「どう?

なかなか面白いでしょう。

これからシリーズ化して

売りだそうと

思っているんです。」

 

私「確かにかなり面白いです。

木は大きくても軽いので

身に着けてやすいですし。

とても良いと思います。」

 

ただ、その時私は、

そのアイデアの

面白さと同時に

ある違和感も

感じていたのです。 

 

それが何なのかが

よく分からず

会場を後にしたのですが。

 

仕事しながら、

親方である

ジュエリー職人の父に

写した写真を

見てもらったところ、

 

「これは素人っぽいな。」

と、言ったのです。

 

「素材自体と

向き合う気持ちが

足りないと、異素材を

一つの作品とするのは

難しい。

 

融合とまでには

いかないんだな。

 

ただ面白いという

アイデアだけだと、

一過性のものになって、

長続きしないだろう。」

 

この言葉どおり、

このシルバージュエリーは

数点のみで販売中止に

なったそうです。 

 

私はこの時、

自分だったらどんな作品に

したいんだろうと

考えてみました。

 

デザイン画も

描いてみたりしました。

 

だめでしたね。

 

あの社長さんの

見せて頂いた作品と

対して変わらなかったのです。

 

でも、あの作品自体は

記憶として

その後も

残っていったのです。

 

流木があると

興味深く眺めていたり、

触ってみたり。

 

でも組み合すということ自体の

難しさを拭い去ることは

出来ませんでした。

 

そんなある日のこと。

 

何気なく覗いたデパートで、

「何で気がつかなったんだろう!」

というヒントに

偶然出会うことが

出来たのです。

屋久杉ペンダント

*ペンダントにこれからデザインする予定の屋久杉。

これは屋久島工芸杉の舎の木工作家

渡邉重さんが作られたものをご提供いただいております。

屋久杉のもともとの形を生かしながら、

芸術性の高い作品に仕上がっています。

 

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