ティファニージュエリーに背中を押された私【屋久杉ペンダントストーリー9】

自分の中にある、

「ジュエリーらしいとは、

こういうもの」。

 

その枠によって、

古木を使ったジュエリーが

作れなくなっていた私。

 

そんなある日、

出張中に立ち寄った

渋谷の本屋で

ジュエリー書籍を

観ていたときのこと。

 

棚の上にあった、

ある分厚い本が

目に留まりました。

 

ハードカバーに

表裏9個ずつの丸い穴が

開いていて、

そこに息をのむほどの

美しいジュエリーが

並んでいたのです

 

 

『TIFFANY FLORA &FAUNA』

John Loring著

 

ここに掲載されている

ジュエリーは

世界的有名ブランド

【ティファニー社】の作品。

 

長い歴史の中で生み出した

草花や動物をデザインした、

傑作の数々を豪華な装丁で

本にしたものです

 

中身を見て、

衝撃を受けました。

 

老舗らしい王道の

作品かと思いきや、

それはむしろ

斬新といえるものばかり。

 

心を捉えたのは

金で形取った

ランの花びらや

インコの羽に絵筆を使った

絵画のように

エナメル技術を駆使し、

彩色を施したもの。

 

まるで本物かと

見間違うほどの、

この世のものとは

思えない美しさ。

 

そこには

ジュエリーとしての

枠の制限など

微塵も無かったのです!

 

それによって

表現の自由を

手に入れる方が、

どれだけ価値のあることか。

 

ブルブルと体中に

震えが来るのを感じました。

 

枠を超えることを

ジュエリーを作ってきた

先人たちに

外していただいた気持ちでした。

 

そして決断したのです。

 

もう一度、

木と向きあって

ジュエリーを作ることを。

Tiffany Flora & Fauna

*当時衝撃を受けた

『TIFFANY FLORA &FAUNA』です。

大変高額な写真集でしたが、

一生物と思い、購入しました。

その当時の職人の情熱が感じられる

素晴らしい作品です。

 

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